ProxmoxへのLVMパーティションの追加

サーバにHDDを増設したことに伴って、Proxmox環境に新しくLVMストレージを追加しようとしたんですが、Webコンソール上のストレージ設定から作成しようとしたところ、ディスク単位でしか新規作成できなさそうだったのでここにメモっておく。

ざっくりとした手順

パーティション作成

300GBの物理ディスク /dev/sdb内に、ISOイメージ保管用のパーティションを100GB、余った部分をVMの仮想ストレージ保管用のパーティションとして作成します。

# fdisk /dev/sdb 
Welcome to fdisk (util-linux 2.36.1).
Changes will remain in memory only, until you decide to write them.
Be careful before using the write command.


Command (m for help): n
Partition Number: (デフォルトで確定)
First Sector: (デフォルトで確定)
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P}: +100G

Created a new partition 1 of type 'Linux filesystem' and of size 100 GiB.

Command (m for help): n
Partition Number: (デフォルトで確定)
First Sector: (デフォルトで確定)
Last sector, +/-sectors or +/-size{K,M,G,T,P}: (空欄)

Created a new partition 2 of type 'Linux filesystem' and of size xxx GiB.

これでパーティションを作成できたので、mkfsでフォーマットを行っていきます。続行しますか?的なことが聞かれるのでyで続行。

# mkfs -t ext4 /dev/sdb1
# mkfs -t ext4 /dev/sdb2

ここでディスクの下準備は完了したので、VGの作成に移っていきます。

VGの作成

今回はVMのストレージ領域のみをLVMとしてProxmoxに追加していきます。そのため、/dev/sdb2のみを含むVGを作成します。

# vgcreate VMStore /dev/sdb2
# vgscan

vgdisplayvgsで作成したVMStoreが表示されていればOK。

Proxmoxのストレージ設定変更

Proxmoxのストレージ設定ファイルである/etc/pve/storage.cfgを編集していきます。
さっき作成したLVMのVG名を次のように指定して追記。

lvm: VMStore(ここは任意の名前でOK)
        vgname VMStore(作成したVGの名前)

ここまで設定が終われば、以下のように反映されます。
f:id:KLag:20211107235706p:plain
本筋からは逸れますが、使用しなくなったストレージを削除する場合も同じファイルのエントリを削除することによって行います。